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観客減に悲痛な叫び「プレミアは降格争いリーグだ」

 イングランドの各クラブが観客動員数の減少に頭を悩ませている。高いブランド力を有し、欧州屈指の人気を誇るプレミアリーグ。しかし、ファンの足は確実にスタジアムから遠のきはじめている。

 なかでも中小規模クラブの現状は深刻だ。今シーズンの動員数でリーグ最悪の約18%減を記録しているウィガンは、現在まで平均観客数が1万7000人にも満たない。そんな窮状に、指揮官のポール・ジュエルは戦力格差が問題の根底にあると指摘する。

「プレミアリーグには新鮮味がない。誰だって優勝チームを言い当てることが出来るのだから。これまで、クラブにとっての『成功』といえば、タイトルを勝ち取ることだった。しかし、現在のプレミアでは、大半が残留を『成功』と考えている」

 またジュエルは、2部リーグに相当するフットボールリーグ・チャンピオンシップの主要クラブが平均2万人以上の観客動員を記録する点に注目。改めて、タイトル争いが特定のクラブに限られるプレミアリーグの現状を嘆く。

「チャンピオンシップには規模の大きなクラブがいくつかあるし、昇格争いでリーグは毎年盛り上がる。サンダーランドは、プレミアで降格を争った昨年よりも、観客数を伸ばしている。ウォルバーハンプトンで監督をしていたグレン・ホドルは、こう言っていたよ。『プレミアに昇格するより、チャンピオンシップで6位以内に入り、毎年(昇格をかけた)プレーオフを戦うほうがいいかもしれん』とね。ボルトンの現状はどうだ。彼らはプレミアの3位なのに、観客数は3000人程度も減少している」

 深刻な観客離れに、対策が迫られているプレミアの各クラブ。イングランド屈指の名門リバプールでさえ、リーグカップのレディング戦(25日)では、入場料の値下げに踏み切った。スタンドに目立ちはじめた空席に、ジュエルは「サポーターなしでは、フットボールは死んでしまう」と悲壮感を滲ませる。再びファンの足をスタジアムに向けるため、一部のビッグクラブを含めたリーグ全体での取り組みが急務だ。

2006年10月28日 10時42分 欧州通信 提供元一覧

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