オシム日本、終了間際のゴールで辛勝
重苦しいアウェー戦で辛うじてオシム日本は勝ちを拾った。サッカー日本代表のアジアカップ予選、第4戦イエメン戦が6日、敵地サヌアのアリ・モーセンスタジアムで行われ、終了間際の我那覇のゴールで日本が1−0で辛勝した。アジアカップ最終予選A組の日本は、3勝1敗で勝ち点9。また同日行われた同組のサウジアラビア−インド戦でインドが敗れたため、日本のA組2位以内が確定し、本大会出場が決まった。
序盤から終始ボールを支配する日本だったが、デコボコのピッチに、特徴であるダイレクトプレーも使った速いパスサッカーが出来ず、ボールコントロールに苦労する。前半から何度もチャンスを作った日本だったが、ゴール前でのフィニッシュに精度を欠き無得点。後半はFW我那覇を投入し、FWを3枚にし、DF闘莉王も前線に残すなどパワープレーでゴールに迫った。後半ロスタイム、ゴール前で巻が落としたボールに途中から出場した我那覇が飛び込み、待望の先制ゴールを挙げ、辛くも勝ちを拾った。
酸素濃度の低い標高2300メートルの高地でのアウェー戦に、オシム監督が掲げる「走るサッカー」の実践が危惧されていたが、最大の悩みはピッチにあった。整備が満足に行き届かず、ボコボコのピッチにパスを出す度にボールが弾む。「走るサッカー」とともに、オシム監督が求めるダイレクトプレーを使い、長短のパスを織り交ぜた素早いパスサッカーが影を潜める。
思い通りのパスサッカーが実行できない日本の中、初スタメンの羽生が、前線ペナルティエリア前付近で、左右のスペースへ効果的に動いてボールを受け、FWの田中達也や巻らとの連携でチャンスを作った。前線で左右に動いて羽生がボールを受け、空いたスペースへ中盤の選手が走り込む。また、FW田中達也らとのワンツーからゴール前へ突破するなど、初先発で持ち味を発揮。何度もゴール前でチャンスを作るものの、3日のサウジアラビア戦同様、最後のフィニッシュで精度を欠いた日本は無得点で前半を折り返す。
後半に入っても前半同様、終始ボールを支配。主導権を握り、再三ゴール前に迫るが、整備の行き届かないピッチでボールコントロールをミスするなど、決定的なチャンスを決めきれず。後半28分、オシム監督は羽生に代えてFW我那覇を投入。FWを3枚にしてゴールに狙う姿勢を貫く。さらに後半も終盤にはDF闘莉王を前線に残し、引いて守るイエメン相手にパワープレーでゴールに迫った。
何度も相手ゴールに迫りながら、あと一歩届かず重苦しい時間が流れていた日本だが、後半ロスタイム、ようやくパワープレーが功を奏す。ハーフウェー付近、右サイドの加地がゴール前へ上げたクロスを、ペナルティアーク付近やや左で巻がゴール前右へ落とす。走り込んだ我那覇が、GKの動きを見て右足で流し込み、ようやく日本が待望の先制点を挙げた。
終盤、何度もチャンスを逃す選手を、ベンチから厳しい表情で眺めていたオシム監督は試合後、1−0の勝利にも「これでいいのか分かりません。サッカーではなく、別の仕事をしにきたようだ」と辛勝に不満の表情を浮かべた。また、選手たちを悩ませたデコボコのピッチには「ピッチ状態が悪い中でのプレーは覚悟していたが、想像以上にヒドイ。こういうのは、アジアサッカー連盟(AFC)が対応せねばならない」とアジアカップを統括するAFCの対応にも不満を述べた。
・日本 vs イエメン - 結果詳細





