
中村が語る「日本では考えられないハードル」とは?
5月号「世界の頂」第1週/掲載日:2007年5月4日
――ヨーロッパでプレーするようになって5シーズンが終わろうとしています。さまざまな壁にもぶつかったと思いますが、そもそも中村選手にとって海外でプレーするメリットとは何なのでしょう?
「自分自身のレベルアップのため。簡単にいってしまえば、もっとうまくなりたいから」
――日本で、それは叶わなかった?
「いや、たとえばJリーグにはJリーグでしか学べないこともあると思う。けど、Jリーグで数年プレーして、自分自身、ある程度、この環境なら”やれる”という手ごたえはつかむことができた。なら、ずっとそこでとどまっているよりも、環境を変えて、より自分の弱点を突きつけられるような場所でプレーすることが、さらにスケールアップする理想的な方法だと思っていた。イタリアからスコットランドへ移ったときも同じで、すでにイタリアでは3シーズンプレーしていて、自分なりに納得できていたから、また違う環境で、という思いだった。もちろん、チャンピオンズ・リーグに出場できるチャンスがあったことも大きかったけど」
――5シーズンで、得られたものは大きい?
「まだまだって気持ちも半分あるけど、ヨーロッパに来て本当に良かったなと思ってる」
――具体的には?
「スキルやフィジカル面もそうだけど、環境の違いって点が大きい。日本では考えられないハードルがあるから、それを越えるために試行錯誤して、結果的にピッチでの余裕につながったり、どんな相手でも動揺しなかったり、で、気がつくとプレーの幅が広がっている。たとえば、日本代表に招集される。ほぼ1日がかりの移動を往復でこなす。で、帰ってきて、すぐにリーグ戦に出場する。それで結果が出なければ、ファンやマスコミから叩かれる。では、どうすれば、コンディションを100パーセントに近い状態に保つことができるのか、さまざまな方法を試してみる。そのケーススタディを蓄積していくと、臨機応変に対応できるようになる。すると、パフォーマンスにムラが減るとか」
――たしかに、生活、練習環境とも、日本は整っています。
「練習場ひとつとっても、Jリーグのクラブになれば、きれいに芝がそろっていて、足腰への負担も少ない。専門のトレーナーもいて、それが全員気心の知れた日本人スタッフで。たとえば紅白戦なら、レギュラーの選手に対して、本気のタックルが来ることもない。これがイタリアなら、雨が降ればグラウンドは水溜りだらけだし、練習でも突き刺さるようなタックルをされる。ギャップはすごく大きい。そういった状況のなかで、心身両面で良い状態を保ちながらシーズンを戦うのは、かなりの忍耐が必要になる」
――そのデメリットを消していく作業が、つまりはレベルアップにつながっている?
「結局、いままでの自分にできなかったことが、できるようになる。それが選手として成長するってことだと思うから。日本で当たり前にできていたことが、ヨーロッパではできなくなる。でも、日本で当たり前にできていたことがヨーロッパでも出来るようになれば、それは成長の証だっていえる。イタリアで3シーズンプレーして苦い記憶のほうが多いけど、その経験がいまスコットランドでは生きてると思う」
――欧州チャンピオンズ・リーグは、やはり得られるもののボリュームが大きい?
「それは微妙かな。もちろん、自分で出場したかった大会だし、世界的なプレーヤーと同じピッチに立ってみて、初めて分かることもある。クリスティアーノ・ロナウドにはこう対応しないとやられる、とか。逆に、マンU(マンチェスター・U)でも、こう戦えば、勝つチャンスがあるとか。ホームとアウェーの違いの大きさは、やっぱりチャンピオンズ・リーグがもっともギャップが大きいし」
「自分自身のレベルアップのため。簡単にいってしまえば、もっとうまくなりたいから」
――日本で、それは叶わなかった?
「いや、たとえばJリーグにはJリーグでしか学べないこともあると思う。けど、Jリーグで数年プレーして、自分自身、ある程度、この環境なら”やれる”という手ごたえはつかむことができた。なら、ずっとそこでとどまっているよりも、環境を変えて、より自分の弱点を突きつけられるような場所でプレーすることが、さらにスケールアップする理想的な方法だと思っていた。イタリアからスコットランドへ移ったときも同じで、すでにイタリアでは3シーズンプレーしていて、自分なりに納得できていたから、また違う環境で、という思いだった。もちろん、チャンピオンズ・リーグに出場できるチャンスがあったことも大きかったけど」
――5シーズンで、得られたものは大きい?
「まだまだって気持ちも半分あるけど、ヨーロッパに来て本当に良かったなと思ってる」
――具体的には?
「スキルやフィジカル面もそうだけど、環境の違いって点が大きい。日本では考えられないハードルがあるから、それを越えるために試行錯誤して、結果的にピッチでの余裕につながったり、どんな相手でも動揺しなかったり、で、気がつくとプレーの幅が広がっている。たとえば、日本代表に招集される。ほぼ1日がかりの移動を往復でこなす。で、帰ってきて、すぐにリーグ戦に出場する。それで結果が出なければ、ファンやマスコミから叩かれる。では、どうすれば、コンディションを100パーセントに近い状態に保つことができるのか、さまざまな方法を試してみる。そのケーススタディを蓄積していくと、臨機応変に対応できるようになる。すると、パフォーマンスにムラが減るとか」
――たしかに、生活、練習環境とも、日本は整っています。
「練習場ひとつとっても、Jリーグのクラブになれば、きれいに芝がそろっていて、足腰への負担も少ない。専門のトレーナーもいて、それが全員気心の知れた日本人スタッフで。たとえば紅白戦なら、レギュラーの選手に対して、本気のタックルが来ることもない。これがイタリアなら、雨が降ればグラウンドは水溜りだらけだし、練習でも突き刺さるようなタックルをされる。ギャップはすごく大きい。そういった状況のなかで、心身両面で良い状態を保ちながらシーズンを戦うのは、かなりの忍耐が必要になる」
――そのデメリットを消していく作業が、つまりはレベルアップにつながっている?
「結局、いままでの自分にできなかったことが、できるようになる。それが選手として成長するってことだと思うから。日本で当たり前にできていたことが、ヨーロッパではできなくなる。でも、日本で当たり前にできていたことがヨーロッパでも出来るようになれば、それは成長の証だっていえる。イタリアで3シーズンプレーして苦い記憶のほうが多いけど、その経験がいまスコットランドでは生きてると思う」
――欧州チャンピオンズ・リーグは、やはり得られるもののボリュームが大きい?
「それは微妙かな。もちろん、自分で出場したかった大会だし、世界的なプレーヤーと同じピッチに立ってみて、初めて分かることもある。クリスティアーノ・ロナウドにはこう対応しないとやられる、とか。逆に、マンU(マンチェスター・U)でも、こう戦えば、勝つチャンスがあるとか。ホームとアウェーの違いの大きさは、やっぱりチャンピオンズ・リーグがもっともギャップが大きいし」
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