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“こわいけど、それを越えるものがあるからリングに上がる”
――今回は、livedoorスポーツ「grazie」11月の「女神の本気」という特集のインタビューなんですよ。

「女神の本気!いいんですかね、私なんかがそんなところに出させていただいて(笑)。恐縮です」

――田島さんはもともと大学で少林寺拳法をおやりになってて、大学の夏休みからキックボクシングをはじめられたんですよね?

「そうですね。少林寺は大学の部活動でやっていたんですが、夏休みは部活もお休みになってしまうんで、その間に何か身体を動かすスポーツをやってみようと思ったのがきっかけですね。友達に誘われて、体験で一回やってみたらハマってしまって、今にいたるという感じです」

――田島さんを本気にさせたポイントというのは、キックのどういう点なんでしょうか? 「少林寺拳法をやっていたころは、寸止めというわけじゃないんですが、あくまで決まり手だったんですよね。キックにはもちろん決まり手なんかなくて、スパーリングにしても練習にしても、どんな展開になるのか分からない。その緊迫感というのが一番大きかったですね。あとは単純にミットを殴ったり蹴ったりが楽しかったですね。思い切り殴れるのが楽しいというか」

――では、最初はストレス解消というか、趣味ではじめたような感じですか?

「そうですね」

――そこから「リングに上がってみよう」と思ったのは、どうしてだったんですか?

「いちばん最初の試合はアマチュアで、大学の夏休みに体験で入ったときにいきなり出ちゃったんですよ。もともと少林寺やっていたというのもあったし、人が足りなかったりしたこともあって『やってみない?』って声をかけていただいて、あまり何も考えずに出たんです。練習もそんなにせずに出てしまって、わけがわからずにボコボコにされてという感じでしたね」

――プロになってからは無敗の田島さんですけど、アマチュア第1戦目はそんな状態だったんですね。

「はい。全然何も出来なかったし悔しかったですけど、でもなんかすごく楽しかったんですよ。少林寺拳法とはこんなに違うんだと思って。その後は練習するのが楽しくてやっていたら、ふいにうちの師匠(※J-NETWORK バンタム級王者/牧裕三)から『目標なくやっていて楽しいの?』って聞かれたんですよ。『目標をもってやったほうが、もっと成長できるんじゃないの?』って。『そういわれればそうだな』って考えて、それで改めて試合に出ることを決めたんです」

――試合に出ることを決めて、その後練習に対する意識も変わりましたか?

「はい。ちゃんとした目安と言ったら変かもしれないですけど『ここに試合があるから、ここまでに何かしなきゃいけない』っていうような意識は高まりましたね」

――キックのことを、まったく知らない友達とか知り合いに「キックなんかやってるの?」って言われたら、どう答えていますか?

「『うん、やってるよ』って(笑)。危なくないのって聞かれたら……『危ないよ』ですよね。ケガとかもしますし。だけど、ケガしても、つらくても、それに勝るものがあるからやめられないんだろうなと思います。ただ、私の友達はだいたいみんな私がどういう性格か分かってくれているので『キックやってるよ』って言っても『あー、そんな感じ』っていう反応ですけど(笑)」

――リングに上がるとき、こわいって思うことってありませんか?

「それは多々あります。毎回こわいです!こないだの試合(※9月9日)は、自分の試合までにけっこう時間があって、他の選手の試合を見ていたんですよ。ふっと『何でみんな、あんなこと出来るんだろう』って思ったら、こわくなってしまって。試合を見に行った時にも、人と人が殴り合ってる様をたくさんの人が見ているわけじゃないですか。ふっと『人間っておそろしいな』って思うときとか、ありますよ(笑)。冷静になるとこわいです。こわいけど、それでもそれを越えるものがあるからリングに上がるんですけどね」
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