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「ボールを蹴る事で、素晴らしい人間に成長してくれれば」
――さて、高橋先生は、女子フットサルチーム・南葛シューターズの監督をされています。きっかけというのは?

「最初は、女子フットサルの大会に、講談社のミスマガジンというチームが出るので“良かったら、ヤングジャンプに出ているグラビアアイドルを集めて出場しませんか?”という話が来たんです。ライバル誌というのもあるので、それで大会を盛り上げようということだったのですが、ちょうど、その時の僕の担当がグラビアも担当していたので“監督は僕が適任じゃないか”ってことで話を貰いました」

――初めての監督で、初心者の女の子を指揮する立場になっていかがでしたか?

「漫画を書いて多少はサッカーに携わって来たので、フットサルやサッカーをこういう女の子達にも好きになって欲しいという気持ちだけでしたね、最初は」

――高橋先生ご自身が監督をすることで、漫画の方へ影響する部分というのは?

「今までだとあまり監督のシーンは描いていなかったんだけど、今のシリーズだと多くなっている部分はあります。すぐ監督に感情移入しちゃったり、そういう目線で見ちゃいますね。」

――それは吉良監督ですね(笑)、先生の実体験を書いているのですか?

「まあそうですね…思い通り行かないという部分では。全てが初めてだったので、監督は大変だなと(笑)」

――2年半近く監督をされて、女の子達の反応はどうですか?彼女達に話を聞くと本当にフットサルが好きでボールを蹴るのが楽しいと言っています。

「今は、本当にボールを蹴るのが好きになってくれて、練習に来るのも楽しみにしてくれている。仕事で練習に来れなくなるとマネージャーさんに文句を言うくらい好きになってくれている子もいます(笑)本当は仕事を優先しなきゃいけないんだろうけど、そこまで好きになってくれたのは嬉しいですね。最初の自分の中での目標が“皆にボールを好きになってもらいたい”というのだったのでその部分では達成したのかなと」

――先生は徹夜で仕事をした時でも、毎回練習に参加されているそうですね?体力的にキツくないですか?それは彼女達の気持ちに応える為ですか?

「今日もそうでした(笑)。彼女達が、これだけフットサルを好きになってくれたのに僕が練習に行かないのは自分でもイヤだし、たまに来て口出しをするのは良くないから。でもずっと机の前に座りっぱなしだし、体を動かすのは好きなので良い息抜きになっていますね」

――先生が仕事もフットサルも頑張っている姿を見たら、彼女達も頑張らないといけないですね。

「フットサルをやる事が芸能の活動に少しでもプラスになってくれれば良いかなと。あるマネージャーさんが“フットサルをやらせて良かった!”と言ってくれたのは、凄い嬉しかったです。フットサルをやる事によって彼女達の輝きが増してくれれば良いですね」

――今日の練習を拝見させて頂き、彼女達の真剣ながらも楽しんでいる姿は、翼くん達にも共通している部分があると思いました。

「あまり偉そうな事は言えないですけど、自分の経験で伝えられる事を伝えて行きたい。フットサルだけじゃなくてスポーツをやる以上、チームワークの大切さ、人に対する優しさ、自分に対する厳しさといった人間同士の関わり合いという部分が身について欲しいです。いまの若い子達には特にね。実際に彼女達もタレントさんなので、最初はスタッフが荷物を運んでいる時も、手伝ったりすることはなかったんですね。でも途中から、皆で荷物を持ち合ったり、ほんのちょっとした事なんですけど、そういう変化がありました。あいさつとかも当然ですね。“サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする。”という言葉があるんで、ボールを蹴る事によって、素晴らしい人間に成長してくれればいいなと思っています」(後編に続く)

高橋陽一(たかはし よういち)
生年月日:1960年7月28日
週刊少年ジャンプ『キャプテン翼』で漫画家デビュー。日本サッカー人気の立役者となった。現在では、その活躍もさることながら、芸能人女子フットサルチーム「南葛シューターズ」の監督を務め、また、フランスのプロクラブチーム、グルノーブル・フット38イメージキャラクター制作を手がける。

【関連リンク】
キャプテン翼 公式サイト
南葛シューターズ公式サポーターズサイト
【インタビュー収録】
ミズノフットサルプラザ千住
【南葛シューターズ公式スポンサー】
プロサッカークラブをつくろう!ONLINE
ダイドードリンコ株式会社

文/聞き手:伊藤有起
キャプテン翼の影響を受け、幼少よりサッカーを始め、都立駒場高校在学時には、第76回全国高校サッカー選手権大会に東京代表として出場。現在は、プロ格闘家として総合格闘技イベント・DEEPを主戦場に闘い続ける傍ら、サッカー・ライターとしての活動も開始。最近では、フットサルの取材に力を入れる。
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