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車椅子バスケにみた "障害という壁を乗り越えた人間が持つ強さ"

[写真] 及川晋平
NO EXCUSEに所属する及川晋平は、チームの日本一、そして北京パラリンピック代表の座を狙う (C)若林広称 (スウィープ☆)

7年前、私の友人が交通事故で片足を失った。その友人は、障害、そして自分という壁を乗り越え、車椅子バスケと出会った。

車椅子バスケ――。

友人が始めたことで、興味を持った“車椅子バスケ”なる競技。それまでは、ただ障害者が車椅子に乗り、健康のためにバスケットをしているだけだと思っていた。だが、初めて車椅子バスケを目の当たりにした時の驚きは、今もハッキリと覚えている。

腕の力だけで車椅子を漕ぎ続け、物凄い速さでダッシュ&ストップやターンを繰り返す。車椅子同士が激しくぶつかり合い、座ったままの状態ながらも3ポイントシュートを打ち、そして決める。

その迫力には圧倒された。コートにいたのは障害者ではない。完全なるアスリートだったのだ。感動を通り越し、大きなショックを受けたのは、障害者の彼らに、障害スポーツに、車椅子バスケに、偏見を持っていた自分が恥ずかしかったからなのだろう。

車椅子バスケには人間の強さを見ることが出来る。障害という大きな壁を乗り越えた人間だからこその強さだ。だが、身体的なハンデ以外に、彼らは私達と何も変わらない。楽しければ笑うし、悲しければ泣く同じ人間だ。人は誰しも、大小関わらず幾つもの壁にぶつかる。ただ、乗り越えるべき壁が、他の人よりも大きかったから、彼らは人間的に強く見えてしまうのかもしれない。

及川晋平は、日本の車椅子バスケ界を牽引し、世界のトップと戦ってきた一人。バスケットボール“命”だった高校生に、突然現れた「障害」という大きな壁は、及川晋平に、強い心とどんな状況になっても揺るがない経験を与えた。

「人間は何でも乗り越えられる」。及川は、さも当たり前のようにこう言った。

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