
![[写真] 及川晋平](/img/grazie/200802/photo_oikawa2.jpg)
練習後も、黙々とシューティングを続ける及川。その集大成が今こそ試される (C)livedoorスポーツ
バスケットボール大国、アメリカ。バスケットゴール一つを探すのにも苦労をする日本とは違って、ここでは国中にバスケットボールが溢れている。
それは、車椅子バスケットボールも例外ではない。技術や戦術の進歩に加え、障害者が生活する環境面の設備も行き届く。
「この障害がポジティブに思えることが出来るんじゃないかな」。そう考えた及川は、アメリカへと渡り、NBAシアトルスーパーソニックスの傘下チームに所属。94年に全米優勝を果たすと、2000年には、念願のシドニーパラリンピックでプレー。そして、自らが選手兼コーチとして引っ張る、NO EXCUSE(ノーエクスキューズ)を立ち上げ、昨年の日本選手権では、結成僅か5年でチームを準優勝へと導いた。
「障害者が何もない世界だと思われたくない」と及川は言う。彼ら選手達は、障害を持つことで出会った車椅子バスケという“障害者の世界的スポーツ”を真剣に打ち込み、楽しんでいるのだ。
そんな“車椅子バスケの楽しさを伝えたい”と、2001年からは、車椅子バスケットボールキャンプ『J-CAMP』を始めた。アメリカで積み重ねた経験に、身につけたノウハウを活かし、競技の底辺拡大にも務めるようになったのだ。しかし、選手に、コーチに、業界の底辺拡大をも担う及川には、果たすべき目標も多い。とりわけ、2008年は彼にとってケジメの年になるという。
「代表はプレーだけに専念が出来る、僕だけの世界。僕にとって選手として集大成の1年」。及川は、選手として最後の1年と考え、勝負を賭ける。NO EXCUSEでは、昨年果たせなかった日本一の栄冠を、そして、日本代表に復帰して北京パラリンピックを目指す。
NO EXCUSEな車椅子バスケ人生を送るため、及川晋平は車椅子を漕ぎ続ける――
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