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「勝つっていうゴールがある以上は、それは何でも同じ」

――今回の様な取材では、どんなところに着眼点を置いているのですか?

「今は、やっぱり技術的なものが主になってきますよね。だんだんと(物語が進むにつれて)車椅子バスケの試合そのものを描かざる得なくなっていますし、それを描いていくと、どうしても自分自身の経験が足りないですから、勉強しないと分からないですよね。

やっぱり、バスケットボールとは似て非なるものですから。だから“勉強しよっ”って思いながら観ていますね」

――具体的には?

「例えば、“どんな声の掛け方をするのか?”とか、“コーチ陣は何て言うのか?”といったところですよね。ちょっと停滞している時とか、声出ていないとか、誰かがミスしたりとか、いいプレイをした時とかに、どんな声の掛け方をするのかというところまで見るようにしています」

――今回の『Jキャンプ』では、参加者の方々が、皆さん楽しそうにやっていますが、その反面、普段のチーム練習では、驚くほど厳しくやっていたりもします。

「厳しさ・・・。その辺はやっぱり、スポーツをやる人間としては変わらない部分かな。車椅子だろうと何だろうとね。大きな大会とか、勝つっていうゴールがある以上は、それは何でも同じだろうし、厳しさとか、その辺は特に取材しなくても同じだと思いますよね」

――同じスポーツとして当たり前のものである、と?

「そうですね。いろんな側面はありますけど、“勝ちたい”、“勝つ”っていう点においては、全く同じことですよね」

後編へ続く

井上 雄彦(いのうえたけひこ)/漫画家
代表作は、『スラムダンク』、『リアル』、『バガボンド』など。2008年5月下旬から7月上旬まで、上野の森美術館にて『最後のマンガ展』を開催する。
Inoue Takehiko(TM) on the web - 井上雄彦 公式サイト
1129vagareal.com - 井上雄彦 特設サイト
■協力:伊藤 有起/株式会社エージーエス
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